平成24年度冬季撮影旅行(厳冬の霧ヶ峰周辺を撮る)の報告                           報告者 田中幹事
                                            photo by tanaka
【日程】    平成25年2月1日(金)〜2月3日(日)の2泊3日【宿舎】車山高原 ペンション こてまり
【撮影案内】  車山高原 ペンション ライフイン夢 久野氏(JPA会員)
【撮影地】   霧ヶ峰高原各所、横谷けいこく峡、蓼科大滝、御射鹿池など
【撮影対象】  高原の冬景色、氷瀑、朝景、夕景、雪の原生林、滝、雪の池風景など
【参加者】   8名 相澤、太田、大星、鈴木、高橋、中村、古谷、田中

第1日:2月1日(金) 晴れ後曇り
 今回は鉄道を利用するので新宿駅9番ホームに集合し、特急あずさ9号に乗車した。列車は9時にホームを離れ、
途中晴天の車窓に見える雪を頂いた南アルプスや八ヶ岳の姿などを楽しんでいる内に、午前11時30分頃茅野駅に
着いた。ここから今回の撮影案内人の久野氏の車ともう1台の車の2台に分乗して、昼食後早速撮影に向かった。
 13:20から最初の撮影地の横谷峡で大きな氷柱と凍った霧降の滝を撮影した。見た目に美しい氷柱を写真で表
現するのはどうするか考えながら撮った。霧降の滝はまだ十分に凍っていないが、美しい氷の部分があり切り取って
撮影した。さらに上流方向に横谷峡氷瀑コースを10分ほど歩いて、かなり大きな氷瀑に着いた。横に広がる滝が全
面に凍っているが、少し離れた正面方向から迫力ある撮影はどうするか悩みながら撮影した。流れの中に雪を頂いた
小岩が点在する風景も撮影した。
 15:20にここを切り上げ霧ヶ峰高原に向かった。16:05から霧ヶ峰の見晴らしの良い富士見台に三脚を構
えて夕景を撮ろうとしたが、黒雲で太陽が隠れたのでその先の高台に移動して、16:50から暮れゆく雪原の林と
遠方の雪山を構図を考えながら撮影した。今日の撮影を終わって17:20宿に帰り、温かい風呂で冷えた体を温め
てから夕食を頂いた。夕食後は太田さんが持参して頂いたプロジェクターを使って、久野氏の写真を鑑賞し、続いて
今日撮った生の写真を数人分映写し、あれこれ議論して勉強した。

第2日:2月2日(土) 小雨(早朝)後曇り後晴れ(夕刻)
 朝起きるとこの季節にしては異常な暖かさの中、小雨が降っていて日の出は期待出来ないと思ったが、5:40久
野氏の案内で霧ヶ峰高原に向け出発した。小雨のお陰で靄に包まれ、雪で覆われたススキの原と数本の木立は冬の雰
囲気を漂わせた風景であった。あちこち見渡し、構図を変えながら7:40まで撮影した。一旦宿に帰って朝食を頂
いて、9:45に再び出発した。もう一度霧ヶ峰高原に行き、靄に包まれた林と雪山を撮影した。前景にまゆみの木
を入れた構図が久野氏のお勧めであり、一瞬光が入ってまゆみが輝くのをのを待ってシャッターを切った。10:20
に切り上げて移動し、10:30から10:50迄靄の中のススキの原を撮った。11:55から昼食を取り、午後
は蓼科に向けて車を走らせた。
 13:00蓼科大滝の近くに車を止めて歩き始め、雪の着いた原生林の面白い木を撮影した。ここは昨年夏期撮影
旅行で撮った被写体だが、雪が着いて違った風景を見せてくれた。長い年を重ねた迫力のある大木が面白い形を見せ、
切取を工夫して撮影した。原生林を抜けた先に凍った蓼科大滝があった。凍った部分と流れている部分があり、良い
部分を狙って撮影した。流れには雪帽子を被った石が並んでおり、構図を工夫して撮影した。滝を上の道から俯瞰撮
影する人もいた。15:10ここの撮影を終わり、移動し蓼科湖畔でアイスクリームを買い、蓼科湖の美しい映り込
みの中を泳ぐ水鳥を撮影した。15:35に夕景を撮るべく再び霧ヶ峰高原に向かった。
 16:20に三脚を構えたが、上空の雲が移動してきてここからの視界を妨げそうだとの久野氏の判断で、さらに
先に進んで八島湿原近くの「池のくるみ」で夕景撮影を行った。この頃には晴れてきたが空の一部には雲があり、き
れいな夕焼けとなってきて、時々刻々変わる夕焼けを撮影した。夕焼けも終わって17:20撮影を終わり、17:
40宿に帰った。風呂で温まった後夕食を頂き、昨夜同様撮ったばかりの生の写真を映写して勉強した。

第3日:2月3日(日) 快晴
 昨日の雲は夜の内に無くなって、早朝の空はすっきりと晴れ渡っていた。5:45張り切って宿を出発した。平年
に比べると随分温かい日だが、それでも早朝はマイナス10度の気温であった。ダイヤモンドダストが出るには少し
気温が高く、今回は撮影出来なかった。6:15から三脚を構えて待ち構えていると、後から大勢のカメラマンがや
ってきて、ひと足早い利点があった。構えた場所は広い展望があり、正面に富士山、左に八ヶ岳の峰々、右に鳳凰三
山、甲斐駒ケ岳、北岳などの南アルプスを一望することが出来た。富士山の周りは日の出前の早い時間から赤く染ま
り時々刻々色を変えていった。前景には雪の林があり、前景の取り込み、遠景の選択をいろいろ組み合わせ、右から
棚引いてくる雲海を入れたり、尽きることなく各種の構図の風景を撮影し続けた。日の出を撮った後、場所を移動し
て「池のくるみ」付近で逆光の雪原の煌めき、ススキの雪原を撮影した。7:50朝景の撮影を終わって宿に戻って
朝食を頂いた。
 9:40宿に別れを告げて御射鹿池に向かった。10:10から途中の凍った池で、雪面に映る木の陰の面白く伸
びる所を見つけて撮影した。11:15御射鹿池について池のそばで撮影を始めた。ここも夏の新緑撮影で行った所
だが、雪が積もり池が凍って全く違った風景であった。まず雪面に残った動物の足跡を見つけ、背景を考えて撮影し
た。次に池の周りを移動しながら被写体を見つけて撮影した。池は凍っていない部分があり映り込みも含めて氷の張
った池を写した。さらに少し車を移動して近くの小さな池でも撮影を行った。12:40撮影を全て終了して駅に向
かい、途中で昼食の蕎麦を食べた。14:20に茅野駅に着いて小休止後スーパー特急あずさ22号に乗車し、17:
24新宿駅に帰りつき今回の撮影旅行を終わった。