平成26年度秋季撮影旅行(信州の紅葉を撮る)の報告 報告者 田中旅行幹事 【日程】 平成26年10月17日(金)〜10月19日(日) 【宿舎】 ホテル むつみ 【撮影地】 志賀高原各所、戸隠鏡池 【撮影対象】志賀高原の紅葉風景、高原風景、朝景、夕景、鏡池の紅葉風景 【参加者】 8名 相澤、大星、太田、香取、桐本、高橋、古谷、田中 第1日:10月17日(金) 晴れ 気持ちの良い晴天の下、6:45大船駅前に8名が集合し、前途を期待して太田会員の車で出発した。新しく開通 した圏央道から中央道、上信越自動車道を気持ちよく走って、13:20志賀高原に到着した。最初に澗満滝に立寄 った。黄葉している木々の間を雄大な滝が流れ落ちる光景を望遠で撮影した。滝の左の斜面は日が当たっているが、 右側は陰になっているのが残念だった。次に近くの一沼と琵琶池を訪れた。水に映る紅葉風景を期待したが、紅葉は このあたりの標高では既に終わっていて、ひつじ草の浮かぶ水面など秋の風情を撮影した。今年の志賀高原の紅葉は 台風の影響で葉が随分傷んでいた。車を進めて田ノ原湿原に行き、湿原の中を45分ほど歩きながら撮影した。向う の山の斜面には白樺の白い幹が林立しており美しい光景であった。湿原にはススキが群生していて、逆光を受けて金 色に輝いて絶好の被写体になった。湿原の先には木戸池があり、水面に映る白樺林を撮影した。 16:15にここの撮影を終わり、夕景撮影を目指して横手山の道を上り、16:30「のぞき」に到着し、撮影 準備を始めた。気温がマイナス2度で風が吹いているため、予想以上に寒い中日没を待った。上空は青空だが西の空 に黒い雲が次々と流れてきて、夕景は雲の隙間から漏れる光以外の場面は撮れなかった。17:20頃見切りをつけ て宿に向い18時宿に到着した。宿の大浴場(準温泉)で冷えた体を温めた後、おいしい夕食を頂いた。 第2日:10月18日(木) 晴れ 日の出撮影のため4:30に宿を出発し、5:03横手山の「渋峠」に着いた。前景を考えて夫々が最適と思う地 点に三脚を構えた。我々の着いた後から続々とカメラマンが集まってきたが、例年に比べると少なかった。気温はマ イナス2度と低かったが、風が無いので助かった。間もなく地平線付近の空が色付き始め、時々刻々色を増す美しい 空の光景を撮影しながら日の出を待った。6時に日の出を迎えた。日が昇った後は眼下に広がる芳ヶ平を斜光で撮影 した。6:25に撮影を終了し、山田峠から白根山方向に車を進めたが、午前8時までは道路が閉鎖されていて引き 返した。7:10に宿に帰り着き宿の人の気持ちのこもった朝食を頂いた。 宿の前で記念写真を撮った後、8:40に再び出発した。今日の計画は、雑魚川沿いの奥志賀スーパー林道を進ん で紅葉を撮影する予定である。この領域は標高が少し低く、紅葉のタイミングが合っている見込みであった。しかし ここも台風の影響で、例年ならきれいな紅葉が傷んでいて、所々にある紅葉を選んで撮影した。秋山郷に向かう道路 を進んでみたがあまりよい紅葉は無いので、引き返してカヤの平に行った。ここで白樺林や広い牧場風景とその周辺 の大きな木やススキなどを撮影した。丁度昼時になったので、宿で作ってもらった弁当を食べた。12:45に出発 し、奥志賀林道を引き返しながら、紅葉の良い地点で撮影をした。 その後昨日うまく撮れなかった夕景を撮るべく、横手山方向に車を進めた。日没までまだ時間があったので、昨日 閉鎖されていた白根山方面の道路がこの時間は開けられていたので進んでみた。出来れば白根山傍の弓池を撮りたい との希望だったが、14:20頃近づいてみると白根山のガスの影響で駐車場も弓池も閉鎖されていて、車から眺め ることしか出来なかった。引き返して山田牧場方向に車を進めてみた。山田牧場の少し上の地点で眺望が開け、重な る山並みの奥に北アルプスが見える所があり、ここで夕景を撮影することとし、三脚を立てて待機した。太陽が低く なると眼下に見える千曲川と犀川の合流点付近の流れが金色に輝き美しい被写体になった。今日は朝から快晴だった が、夕方になっても雲が無く、空が赤く染まったが雄大な夕焼けは見られなかった。17:03頃日が没しその後の 小焼けは見られないので、17:15に撮影を終わりにし17:45宿に帰り着いた。今日は風が無く昨日ほど寒く なかったのは幸いであった。風呂で体を温めた後夕食を頂いた。夕食後有志が宿の裏手で星空撮影の練習をした。い きなり暗闇の現場に行ったため周囲の状況が良く分からず、構図を作るのに苦労した。明るい内の下見と準備が必要 なことを学んだ。 第3日:10月19日(金) 晴れ 志賀高原の紅葉がこれ以上期待できないので、信州に詳しい古谷会員の発案で戸隠の鏡池の撮影を目指すことにし た。早めに朝食を済ませ、7:35宿に別れを告げた。順調に車を走らせて9:35に戸隠に着いた。紅葉シーズン の土、日は自家用車の乗り入れを禁止してシャトルバスが運行されていた。9:50シャトルバスに乗車して10: 00鏡池に着いた。紅葉は少し過ぎ気味だったがまだ美しく、静かな水面に映る姿は素晴らしかった。すぐ後方には 迫力ある戸隠の山々が聳えていた。池の正面の展望場所から色々な構図で十分撮影した後、古谷会員の案内で池の周 りを左に進んでブッシュをかき分けて水辺に出、美しい映り込みを重点に紅葉風景を撮影した。その後右手に少し回 ってここにも良い撮影ポイントがあり撮影した。鏡池が今回の撮影旅行の中で一番美しい風景であった。 名残惜しいが11:20のシャトルバスで鏡池を出発して、駐車場で自分たちの車に乗り換え、老舗の蕎麦屋でお いしい戸隠蕎麦を楽しんだ。12:45に戸隠を後にして帰路についた。途中中央道で大渋滞に会い、2時間以上遅 れて21:10大船駅に着き今回の撮影旅行を無事終了した。 撮影旅行を省みて 今回の撮影旅行では台風の影響で志賀高原の紅葉が良くなかったのは大変残念だった。しかし鏡池で素晴らしい風 景に出会えた事は幸いであった。旅行中3日間晴天に恵まれて、朝景、夕景撮影も撮影出来たが、欲を言えば夕景で は天気が良すぎて空に役者が足りない感があった。風景写真は自然の状態に依存し、与えられた条件でベストを目指 すしかないので、いろいろな機会にチャレンジする必要があろう。今回移動の車を提供して頂いた太田会員には厚く お礼申し上げます。お陰で自由自在に撮影場所を選ぶことが出来ました。また不行き届きな幹事を補ってご協力頂い た皆様に感謝致します。