動物との出遭い
                                                      

釣行中や渓の往き帰りにいろいろな動物にお遭いすることが出来ます。 しかし会おうと思って会う訳
ではないので、写真が1枚もありません。今後はこのページのためにも私の見た動物をカメラに収め
イラスト画を生写真画に換えて行こうと思うのですが、はたして・・・・?  なんせカメラを構えながら 歩
かねばなりませんので、一生で1枚も撮れないかも判りません・・・・・・

いのしし
釣行時一番良く出遭う動物で、特に伊豆半島は多いい。大鍋水系の夕暮れ時、
林道と交わる獣道でよく見られる。 普通は猪が逃げて行くが稀にじっとこちらを
見ているやつもいる。 人間と出遭ったことが無いのか、 猪といえども、どいてく
れないと怖いのである。  こんな時左手は小枝を拾い、 右手に石っころを持ち、
熊除けの笛を口にし、いざ防備体制、さ〜いつでも来い!・・ 来たら逃げるぞ!
ある時帰りがけ、 ワサビ田で猪侵入防止のネットを修理しているオバちゃんに
いのししと出遭ったとき、どうしたらよいのかを伺ったところ、“石を拾って投げる振りすれば逃げてゆ
く”だって!“だけど手負いの猪や子連れの猪は興奮させないで遠ざかった方が良い”とのことでした
大鍋上流で猪の砂遊び? を目撃したことがあります。猪が渓の砂場に来て 横になったり、仰向けに
なったりして、足をばたばたさせ、砂、小砂利に体を擦り付けている感じなのだが、体が硬いというか、
不器用というか、ぎこちなくこっけいなのです。しかしドスン!どすん! と迫力があります。ワサビ田
のおじさん曰く、あの動作は“痒い所を掻くのと、ノミやシラミをおとすんだ”とのこと ほんと?

しか
鹿も何処にでもいる。自分達の獣道かテレトリーに固守しているのか、いつも同
じ場所で見かけます。例えば地蔵堂川の上域で昔、鎖ゲートがあったところでは
左土手上に獣道があって朝薄明るくなったころ、 メス鹿5〜6頭が道路でたむろ
してる時がしばしばあり、ここを通る時、今日は鹿ちゃんいるかな〜 と楽しみに
しております。 雄鹿は何処かにいるのだと思いますがここでは見たことがありま
せん。大きな雄鹿に感動したのは、道志、室久保沢の最後の橋を渡り、右ヘアピ
ンカーブを過ぎ、左ヘアピンカーブのところで見た、 ツノ先端まで1.5mもあろうかと思われる立派な
やつ!  鹿の逃げ降りて行った所を見てビックリ!  獣道ではなく、急斜面の笹混じりのボサである。
あの大きなツノをどうたたんでヤブを走るのか? きっと首を縮めツノを背中にぴったり沿わせ走るの
かな〜 と想像しきり。 鹿から余計なお世話と鹿られそう! 見たのは、やはり朝方の薄明るくなる 時
で、雄1匹の単独行動でした。 どういう訳かオスはいつ見ても単独で、メスは複数です。 これも余計な
お世話か!

りす
リスも何処にでもいる可愛い動物である。台湾リスなどは大船の自宅にまで出没
する。 お山のリスは台湾リスの半分くらいの大きさで、木があるところなら釣り場
の頭の上まで来て、“今日の釣果はどう?”と声をかけてゆく。 たいてい番いが多
いい、 こんな小さな動物でも単独釣行の時は、友達と会ったような気分で、ホット
一息・・・ 笑みを与えてくれるのである。


さる
さるは伊豆半島、川久保川で数回出遭ったことがあるが、他の場所では見ない。
いずれも春先と記憶するが、釣り場に向かうかなり民家に近い所で見られ、冬の
食糧難で人里近くに降りてくるのであろうか。10匹以上のグループで行動してお
り、木から木へと渡り歩いている時は安心なのだが、人間に気付き、一斉に動作
を止め、ジット見つめられると、不気味でビビリます。 こんな時は目を合わせない
ようにし、知らん振りして立ち去るのであるが、 1人釣行の時はなんとも言えぬ不
             安と恐怖心にかられます。 なんせ多勢に無勢・・・・   勝ち目無いもん!

野犬
数年前、皆瀬川支流のオオダノ沢釣行の帰り、野犬らしき犬2匹にご挨拶された。
最初は何処かの犬がはぐれてやってきたのかと思い、 やぁ〜やぁ〜  ポチポチ
良くきたなぁ!・・・ とあやそうと手を出したら、なんと歯をむき出しにし、 ウォー
ウー! と威嚇し今にも襲い掛かる体制! 不潔な動物特有の匂い。人間に捨て
られ、人間に恨みがあるのでしょうが、私には襲いかからんでくれよ、 と祈りつつ、
小枝を手に後をふりふり脱出しました。 唯一さほど大きな犬でなかったのが救い
でしたが・・・・  後日、道端で草刈をしていたおじいちゃんに犬のことを話したら、 この辺に5匹野犬
がいるよ! 興奮させないことだね! とのことであった。

モグラ、カエル
モグラ、カエルは釣り場を荒らす、 やぁ〜なやつである。 カエルは殿さまカエル、
ひきガエル等の大型が多いい。カエルは水に飛び込んでも流れに沿って流され
て行くので、そのポイントだけの荒らされで済むのだが、モグラは上流に遡ること
もあり、上の段のポイントまで荒らしてしまうのである。 このモグラ君は潜水がお
上手で、魚は右往左往逃げ回った後、自分の巣穴に身を隠し、しばらく出てこな
いのである。

ウサギ、タヌキ、キツネ
       これらの動物も何処にでもいるが釣り場ではあまり見かけません。 ウサギは日
   当たりの良い草原等で朝夕良く遭う。また仁科峠で車中泊するとタヌキ、ウサギが
   車のそばにやって来ます。 夕方から夜、宇久須海岸から仁科峠に向かう道路で
   はタヌキ、キツネを轢きかけることしばしば・・・・ 伊豆半島はまだまだ自然の動物
   が沢山います。大事にしたいものです。