蛇との出遭い           マムシ君

蛇は関東近辺はもとより長野、新潟、福島、山形 何処へ行ってもいる。 特に6〜8月はよく遭遇する
伊豆半島等の暖かい所では4月頃でもお遭いするが、 まあ蛇を気にせず釣行できるのは3〜5月初
めである。この“蛇を気にせず釣行”という意味は蛇と仲良しの経験が無ければ判り難いかと思います
私はまだ蛇に噛まれたことはありませんが、 蛇を手で触ってしまったり、 足で踏んでしまった事はあり
ます。高巻きをしている時、ホールドポイントが目より上のとき、手探りでポイントを探すのですが、この
時蛇に握手してしまったことがあります。また高巻きでボサをくだっている時、気づかず踏んでしまった
ことがあります。 しかしこのときの蛇は腹が倍以上に太くなっており、何か飲み込んだ様子で動きが緩
慢でした。 以来、蛇シーズンのヘズリ、高巻き、渓への往き帰り時は蛇がいるかもしれないと常に思い
行動しております。
よく見る蛇はヤマカガシ、アオダイショウ、シマヘビ、他ジムグリいろいろで、 マムシはめったにお遭いし
ないが、いる渓では2匹続けて見る時がある。マムシ以外は湿ってない所でも見ますが、マムシだけは
湿った草むら、コケのはいた岩等以外では見たことがありません。
たいていの蛇は何もしなければじっとしているか、人の足音に気付き逃げて行きますが、マムシはトグ
ロ巻いて攻撃態勢を取ることがあります。  ある時、魚は釣れないし、アタリも止まったので気晴らしに
マムシがどういう反応をするのかと、 3m位の所から穂先を伸ばし、マムシをつつこうとしたら、穂先が
マムシに触れる前に飛びかかってきました。 イヤーこれにはビックリ!  以後マムシを見たら遠巻き
して逃げることにしました。“さわらぬ神にたたりなし”です。 梅雨時のマムシは要注意!という記事を
新聞で読んだことがあります。

マムシに噛まれたら

1.噛んだ蛇はマムシなのか確認する。左図のごとく マムシは上歯の最先端に
  他の歯と少し離れて2本の毒牙があります。

2.噛まれた局部から速やかに毒を吸出するため  ポイズン・サンクション等で
  (スポイトの大きいもの)吸い出す。無い時は口で吸い出します。私はもしもの
  時は口で吸い出そうと思っております、なんせ子供の頃より近所の蛇おじさん
               に“マムシに噛まれた時は口で吸い出すんだよ”と言われておりましたもので。

 3.解毒剤タンニン酸を噛まれた傷口の中に注射針でたらします。 多くの毒成分
   はたんぱく質で構成され、タンニン酸はこの蛋白を中和するのだそうです。
   タンニン酸と注射針セットは(株)廣安 03-3344-4321 (日本熱帯医学協会の
   窓口)で1セット1700円でお譲り戴けます。商売ではないがお譲り下さいとい
   う方には分けて差し上げますとのことで、噛まれた時の処置、タンニン酸の使
   い方、タンニン酸の寿命等親切、丁寧に教えて頂けます。

             4.上記は病院へ行く前の応急処置で処置後は出来るだけ速やかに最寄の血清
               のあるような大きな病院に行き、治療相談を受ける