仏殿


 仏殿は県指定重要文化財で、江戸時代の元禄4年(1691)の建立で禅宗様方三間仏殿である。建立されて
300年を経過し柱が一部朽損したため、平成3年に解体修理を行い、屋根が茅葺から銅板葺になりました。

扁額   図鑑とかかれていますが、この書は円覚寺の無学祖元であると伝えられております。
天井絵  雲龍の図で、上半身を身構え、宝珠を手にした姿が大きく描かれています。画面左下に狩野雪信とあり、この人は女流画
      家と伝えられています。
 (伝説)その昔龍が夜な夜な仏殿裏手にある池に水を飲みに出かけるため、 風も無いのに仏殿がミシミシと音をたてるので、 これ
      に困って眼を塗りつぶしたというので、これを「盲目の龍」と言い伝えております
仏像   仏殿の本尊、木造阿弥陀三尊像は室町時代の作で、中央に阿弥陀如来、左右に観音菩薩、勢至菩薩を配しています。