送信パターンの実験



送信パターンの見解、レンズの焦点距離−F値の関連に付き、簡単に報告致します。尚 送受間が5mでの
実験のため、1000mmレンズでは感度がマイナス気味となっています(送信パターンの中央ホールの
直径が受信側レンズ径より小さく全面照射してない)
正確には10m以上の距離での感度比較が妥当と思われます。

1.実験目的であった 「時々3点スポットが1点スポットになる」 件
  添付図 076.jpg のようにピントが合った状態では、中央ゾーンと外輪ゾーンで光があるため、
  ビームを動かした時、中央を中心に左右で感じられ3点スポットとなります。そしてピントがずれる
  と同図のようにブラックゾーンがなくなり、大きな1点スポットとなります。このときの中央部感度
  とピントが合ってる時の中央部感度差が1.5〜2dBのため 耳感では判りずらく調整する度に1点
  になったり3点になったりした訳です。つまりピントが完全なら3点になると言うことです。ちなみ
  にブラックゾーンは 075.jpg のように5mで20mmですから、300mでは1.2m位と
  なった訳です。

2.焦点距離 300mm F2.8 のレンズに 2倍テレコンバーターを着けて600mm F5.6に
  した時のレベル差は−0.5〜0dBで殆んど変わりませんでした。また400mm F5.6 のレ
  ンズに2倍テレコンバーターを使用しての実験でも −1.0〜−1.5dBでむしろ悪くなりました
  どうも明るさが重大なようで、カメラレンズより天眼鏡式のオープンレンズがイイのかも・・・・
  と思いました。

3.受光体の焦点距離の違いによる感度差ですが、結論から申しますとカメラの正規焦点距離から5mm
  位ずれても感度には変化が見られず、10mm後方にずらしても−1dBで、ピントを合わせると0
  dBに戻ります。試しに20mm後方にずらせチェックしてみました。さすがピントは合うものの−
  5dB位となりピント合わせでは吸収出来ませんでした。ここでの結論は焦点合わせはあまり神経使
  わなくてもOK、フォーカスリングで吸収できるということでした。

追記.今回は近距離実験での見解で、将来受信感度が上がり、入力の1dB差を云々するときが来るかも
   判りませんことを申し添えておきます。