真空管式 50MHz ダブル・スーパー受信機

1960年頃はオールトランジスターとかダブルスーパー等が新鮮味のある流行語となっておりました。
当時50MHz台で遊ぶということは、今の249GHzで遊ぶのと同じ位大変なことで、 最初は超再生
方式でした。これでも山頂へ移動すればQSO出来るのですが、強い局順に1局づつの交信で、その
うえ他局に対してはノイズ発生器となってしまい、実用機としては問題ありで、一度は通らねばならぬ
実験機扱いでした。 次のステップとして各局製作しだしたのがシングルスーパー方式である。IFTは
ジャンク屋で手に入る10.7M〜4.5MHz。 たいていの局は10.7MHz IFTの同調コンデンサー
の容量を大きくして、5MHz前後で使っていたようだ。IFが低くなるとイメージ妨害比が悪くなり、IFが
高くなると選択度が悪くなる を考慮しての周波数であった。
しかし局数が増え、 コンテストも盛んになってくると、 選択度、イメージ妨害比他が両立せず、ダブル
スーパーへとグレードアップする局が多くなったのです。
ここにご紹介するものは、私の真空管を使った最後の製作機でございます。

以下、電波実験 1961年 7月号 記載記事による